暗さに敏感な日本と、明るさに敏感な北欧との違い - 心が反応するインテリア照明 | react - オンラインショップ・販売

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暗さに敏感な日本と、明るさに敏感な北欧との違い

Blog 2020.06.14

照明に対して、日本と北欧では捉え方が逆になってしまっているケースがよくあります。

例えば、照明を検討されている方から良く耳にすることとして、
・この照明1つでは暗くないか?
・60Wだと明るさが心配だから100Wで使えないか?
・部屋の広さが○○畳なので、どのW数であれば暗くならないか?
・暖色系の電球だと暗く感じないか?

つまり、元々明るい空間をベースに灯りをイメージされているのです。そのイメージより暗くなることを気にされているのだと思います。

暗いことに対して、不安、寂しさ、危険、貧しさなどの「暗い=悪い」という、ネガティブなイメージをもたれている方もいるかもしれません。昔から、明るいことに慣れてしまっているため、”暗さ”という点に関して日本人はとても敏感だと思います。

一方、北欧では、日照時間が短いため、日中の日差しを心から楽しむと同時に、目の色が淡く、太陽の軌道が低い時間が続くことから、明るさや眩しさにはとても敏感です。

そのため、夜に日中のような明るさは求めず、街中や駅、レストランや家の窓から漏れる灯りは、暖かみのあるほのかな明るさ。
とても居心地がよいのです。

もちろん白い色の照明はほとんど見られません。

まず夜という暗さがベースにあって、必要な場所に必要な明るさの灯りを、必要なだけ取り入れようという考え方なのです。そう。暗い空間に灯りを1つずつ足していくように。

もちろん、一人ひとり灯りの感じ方は違いますし、絶対に暗くしないといけないということではありません。
ただ考え方として、どうしても明るいことをベースにしてしまうと、照明1つで明るさを取ろうとしたり、不必要な数のダウンライトや照明を設置してしまいます。

結果的に、心地よい空間につながらなくなってしまったら、せっかくの家での暮らしにとってもったいないこと。
明るいからOKでなく、そもそも夜の灯りは何のためにあるのか?
北欧の考え方から学べることはとてもあります。

そのように考えると、灯りがただの明るくするための道具や、見栄えだけのインテリアではなく、もっと大切な部分が見えてくるかもしれません。

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