説明
昨日とは違う夜を過ごしたい。日常の気分を変える『手のひらサイズの小さな灯り』
「自宅での時間が増え、毎日の夜に変化がほしい」をかなえる。
今日も家で夕飯を食べる。いつの間にか自宅で過ごす時間が長くなったこの頃。これだけ家にいる時間が増えると、毎日の暮らしにちょっとした変化が欲しくなります。
今の住まいはとても広いとは言えないけど、照明にも少しこだわりたい。
お部屋のスペースのことを気にせず、お気に入りの器やお花を飾るように置けて、インテリアを楽しむことができる灯り。それでいて、木材やアンティークの家具ともなじみ、そばにいてほしくなるような。
そんな小さなスタンド照明が欲しくて作りました。
置く場所を選ばないサイズ感
最大幅は約13cm、照明を置く底面は約7cm。
お部屋のどこへでも、置きたい場所に移動が簡単におこなうことができるよう、徹底的に小さいサイズにこだわりました。
フラワーベースや他のインテリア小物と一緒に並べて、自分の飾りたいようにインテリアを楽しむことができます。ちょっとだけ動かしてみたり、その時、その季節など、自分の気分に応じて場所を変えてみたり。
高さは約23cmほどですので、オープン棚や本棚の中にも入れることができます。
インテリアのアクセントにしたり、また、灯りの位置を低くすることで、リラックスできる灯りの空間を作ることができます。
テーブルの上に置き、キャンドルのような灯りとして日常使いもできます。
キャンドルのような温かみのある雰囲気が出せるのは、この小さいサイズだからこそ。夕暮れ時の少し暗くなり始めた時間帯や、お天気のすぐれない日中など、お部屋を急に明るくするでのはなく、やさしい灯りで過ごしてみると気持ちが和らぎます。
テーブルの上に置いて、誰かと料理を囲んだり、夜のダイニング空間を居心地の良く演出できます。灯りで料理の色味が暖かく、おいしそうに。毎日の食事を、ちょっと華やかな印象にさせてくれます。
もちろん、ベッドのサイドテーブルにもぴったりなサイズ感です。小さな灯りがひとつあるだけで、寝室の表情がぐっと変わります。
隅にちょこっと置けるので、コンパクトなスツールの上でも邪魔をしません。
出窓や窓枠などの、ちょっとしたスペースにも置くことができます。
ベッドの上で本を読む時間に。眠りにつくのが少しもったいない気分にさせてくれます。
もし、今置きたい場所が決まっていなくても大丈夫です。
暮らしの中で、自分のお気に入りの灯りの場所を見つけていくことを楽しんでいただけたらと思います。食事や読書、くつろぎの時間など、灯りがあると嬉しいなぁと思える場所に、ぜひ自由に飾ってみてください。
照明器具っぽさを排除した、空間に溶け込む質感。
使う素材は、無垢の木材やリネンの生地など、天然のものにこだわりました。
他のインテリア小物で使われるガラス・陶器・木材などの素材や、植物の隣に置いても違和感が出ないことに徹底的に配慮し、空間になじむ灯りに仕上げました。
〇リネン素材のシェード生地
シェードの生地は、色味と生地感が異なる2種類のリネン生地を選定しました。
①枯葉色(ベージュ)
ヨーロッパ産リネン100%のオックス生地を使用。灯りをつけた時に、糸のムラ感がきれいな表情となって現れます。
②桜色(ピンク)
リネン100%のふわっとした少し厚みのある帆布生地を使用。職人さんが手作業で染め上げた独特な色味とシワ感、柔らかさを感じることができます。
〇無垢の木材から削り出した照明ベース
照明のベース部分は、回転する無垢の木材を削り、形作る木工旋盤(ウッドターニング)という技術を持った、この道40年の木工職人さんに製作いただきました。
回転して削られた木材の粗さを残し、灯りをつけると浮かびあがる削り跡。目に見えない職人さんの手作業や技術を、木の表情から感じてもらえたら嬉しいです。
仕上げは、木そのものに触れた質感を残すためオイル仕上げとしております。子供用の玩具などにも使用される、天然植物オイルを使用しています。色味、木目を引き出し、木の表情が浮かび上がってきます。
〇パーツへのこだわり
電球を固定するソケット部を守るカバーには、真鍮を使用しています。
職人の手で絞る「ヘラ絞り」と呼ばれる金属加工技術により、1枚の真鍮板から1つずつ作られています。
真鍮は過ごす時間とともに少しずつ味わいが変化していくので、暮らしの中でだんだんと無垢の木材となじんでいきます。
毎日、同じ空間で共に暮らす灯り。
暮らしの中で飽きずに、長い間一緒に過ごすためには、佇まいも重要な要素。そのためには、細かい質感への配慮が欠かすことができません。
愛着のわいてくるフォルム。そばにいて欲しいを叶える。
暮らしの中で長く使ってもらえるよう、装飾はあまりおこなわず、どこか野暮ったさが感じられるような形とバランスに仕上げております。少しぼてっとした灯りに、ついつい目をやり、気になってしまいます。
決して空間の中で主張することなく、やわらかい灯りを放ち、本を読んでいる時間も、やさしく隣で見守ってくれているかのよう。
シェードを傾けて、光の向きを変えることができるので、灯りが必要な場所をサポートしてくれます。その姿は首をかしげて困っているかのよう。考え事をする時間や、在宅ワークの際にデスクにいてくれると、どこか安心感を感じます。
今日はこの子をここに置いてみようかな。いつの間にか、灯りを“この子”と呼んでいる。なぜだか上手く言い表せないですが、小さな灯りのある暮らしは、時間を重ねるほどに、そばにいてほしいと愛着がつのっていきます。
この道40年近く。木工旋盤という専門技術
今回、照明のベース部分を製作いただいた大阪の木工職人さんのことを、少しだけ紹介させてください。
職人さんが木工旋盤を始めたのは、中学卒業後。他社で3年間、遊び盛りの時期をすべて木工旋盤技術の習得に。
その後、一時は違う仕事に就くものの、お母さんの腰を痛める中でも休まずに仕事に打ち込む後ろ姿に、自分が家業を継ぐことを決心する。
しかし、家業を継いですぐにたくさんの仕事があったわけではなく、また時代の流れも変わり、とても苦労された時期があったとのこと。そんな大変な時期を乗り越え、現在もその手の感覚で木を削り、椅子やテーブルの脚など、回転体で製作される木工製品を作っていらっしゃいます。
先代から引き継がれている道具。
先代から使用している刃物(のみ)は、現在も職人さんご自身でメンテナンスをし、整えています。これらの道具は、電気で火入れし、強度と切れ味を出して作られたもので、今の時代はもう作ってくれるところがないとのこと。お客さんからのどんな要望にも答えるため、これらの道具は欠かせない大切なものなのです。
ここだからできる加工
大量生産の時代となり、木工品も自動機にて作られる既製品が増えてきました。そんな中、自動機ではなく、職人さんが手の感覚で削るのにはわけがあります。
手で削る細かい加工や表面の仕上がりは、自動機では再現できず、また機械で作られた形や仕上がりはどれも均一になってしまいます。
パッと見ただけではわからないかもしれませんが、それは、人の温度感を感じない、どこか味気ない製品なのかもしれません。
自然で育った木は生きているもの。ひとつとして同じものはなく、それを職人の目で見て刃物を選び、手の感覚で木と話しながら削っていく。
そうして出来上がったものには、職人さんの歴史、技術、想いが詰まっていると、私は思っています。
木工旋盤は、家具などの木工製作とは異なる特殊な専門技術。今では、デザイナーや家具屋さんなど、さまざまなところから声がかかり、日々いろんなお願いがあるそうです。
ひとつひとつ職人さんの手作業が入るものづくり。モノがたくさん作られる時代において、非効率なのかもしれません。
しかし、そこには、その道をきわめてきた一人の職人として、木と技術に向き合う姿があります。
毎日暮らしの中で長く使うものだからこそ、なかなか目に見えてこない作り手の想いをどうしてもお届けしたい、と思い書かせていただきました。
今回の小さな灯りを通して、少しでも感じてもらえたら嬉しい限りです。
商品バリエーション
●シェード(2種類)
・枯葉色
・桜色
●ベース(2種類)
・オーク材
・ウォールナット材
お気に入りのシェードとベースの組み合わせをお選びいただけます。
シェードは電球を挟んで固定するキャッチ式。
例えば、季節や気分に合わせてシェードを取り外して付け替えることも可能です。インテリアの楽しみも広がりますので、商品に追加でシェードをご希望の方は、是非お問い合わせくださいませ。